「普段はね、見たりしないの。気になることもなかった。…なのに、なんで見ちゃったんだろう」
この前の日曜日、坂下は自分を責めるかのようにして、そう呟いた。
あの日、坂下に声をかけた俺は、再び、向かいのファーストフード店に戻り、バイトが終わるのを待っていた。
時計の針が6時を回り、15分を過ぎた頃、坂下は戸惑いながら店に現れた。
両手で鞄を持ち、うつむき加減でたたずむ彼女。
俺が隣の椅子を引くまで、腰掛けようともしない。
この前の日曜日、坂下は自分を責めるかのようにして、そう呟いた。
あの日、坂下に声をかけた俺は、再び、向かいのファーストフード店に戻り、バイトが終わるのを待っていた。
時計の針が6時を回り、15分を過ぎた頃、坂下は戸惑いながら店に現れた。
両手で鞄を持ち、うつむき加減でたたずむ彼女。
俺が隣の椅子を引くまで、腰掛けようともしない。



