俺は掴んでいた坂下の手をパッと放し、その手で頭をポリポリかいた。
「広美ちゃんを好きになった事があるのは、本当だよ。といっても、高1んときの話だけど」
思わず、好きになったきっかけまで話そうかとも思ったけど、それを言えば、また中学の時の話をしなくちゃいけなくなるし、そうなれば、好きなくせに傷つけることをした自分を説明しなければいけない。
あの時のゆがんだ気持ちを言葉に表すのは、難しい。
だから、俺はその話をせずに、今の自分を伝えようと思った。
「今はもう何とも思ってないよ」
そう告げても、彼女はまだ重たい表情をしている。
俺は売店のレジにいるおじさんの視線を気にしながら、思い切って口を開いた。
「広美ちゃんを好きになった事があるのは、本当だよ。といっても、高1んときの話だけど」
思わず、好きになったきっかけまで話そうかとも思ったけど、それを言えば、また中学の時の話をしなくちゃいけなくなるし、そうなれば、好きなくせに傷つけることをした自分を説明しなければいけない。
あの時のゆがんだ気持ちを言葉に表すのは、難しい。
だから、俺はその話をせずに、今の自分を伝えようと思った。
「今はもう何とも思ってないよ」
そう告げても、彼女はまだ重たい表情をしている。
俺は売店のレジにいるおじさんの視線を気にしながら、思い切って口を開いた。



