ひまわり(第2章まで公開)

何もかもが楽しくて、放課後が待ち遠しいのは彼女と会えるから。
本当は、もう終わらせるつもりだったんだ。
遊園地を出たら、彼女を忘れられない自分ともさよならするつもりだった。
だけど、三浦からのメールを見てしまい、心配でしょうがなくて、次の日にここへ来た。
じゃあ、その次の日もここに来たいと思ってしまい、今に至っている。
「今日は何時まで?」
「昨日と一緒」
先に飲み物を持ってきた彼女に、話しかける俺。
彼女も奥には戻らず、暇な時間はテーブルの側に立って、俺と会話をしてくれる。
三浦のことを忘れているわけじゃない。
だけど、俺はこうやって彼女と過ごせる時間が、長く続いてほしいと願っていた。