ひまわり(第2章まで公開)

彼女は何か言いかけていたが、しれっとした俺の態度を見て、開きかけた口を閉じる。
奥の席に案内され、椅子に腰掛ける俺は、ちらりと彼女の顔を見上げた。
「アイスコーヒーと、後はサンドウィッチか何かある？」
「ミックスサンドとか、ツナサンドとかあるけど…」
「じゃあ、ツナサンド」
注文しながら、俺は彼女のことを心配していた。
赤く腫れ上がったまぶた、薄っすらと充血した瞳。
きっと、昨夜はたくさん泣いて、あまり寝ていないのだろう。