ひまわり(第2章まで公開)

てっきり電話だと思っていたが、彼女の行動を見てメールなのだとわかった。
急がなくてもいいのに、必死に探してた彼女。
それだけ連絡を待っていた、ということになる。
その姿を直視できなくて、俺は彼女から視線を外す。
だけど、数秒後、また彼女の顔を見てしまった。
なぜなら、鼻水をすする音が耳に入ってきたからだ。
「どうした?」
心配になった俺は、側へ駆けつける。
目に涙を浮かべて、携帯電話を見つめる彼女。
何が起きたのかわからない俺は、その視線の先にある画面に目を向ける。
そして、声も出せないくらいに驚いた。