その時…
「サト兄!!」
バタバタと、竜介が走ってくる。
「うるせぇな! 今、真面目に話してんだよ! 彼女に電話したいなら、これを使えよ!」
俺はそう言って、竜介に自分の携帯電話を手渡し、背を向ける。
「違うって!」
しつこく話しかけてくる、竜介。
それを無視して、俺は電話に集中していた。
「どこにいんだよ?…迎えに行くから、帰ってこいよ」
今の俺って…少女漫画に出てきそうじゃねぇ? とか思ってしまう。
こんな言葉、今まで広美にかけたことがなかったから。
ちょっと…照れてしまう。
でも、俺のイケてる雰囲気は長く続かなかった。
「え…」
俺は広美の返事を耳にして、目が点になる。
そして、後ろを振り返った。
「姉ちゃんの靴、上にあった」
そこにいた竜介は、人差し指で上を指して笑っていた。
「サト兄!!」
バタバタと、竜介が走ってくる。
「うるせぇな! 今、真面目に話してんだよ! 彼女に電話したいなら、これを使えよ!」
俺はそう言って、竜介に自分の携帯電話を手渡し、背を向ける。
「違うって!」
しつこく話しかけてくる、竜介。
それを無視して、俺は電話に集中していた。
「どこにいんだよ?…迎えに行くから、帰ってこいよ」
今の俺って…少女漫画に出てきそうじゃねぇ? とか思ってしまう。
こんな言葉、今まで広美にかけたことがなかったから。
ちょっと…照れてしまう。
でも、俺のイケてる雰囲気は長く続かなかった。
「え…」
俺は広美の返事を耳にして、目が点になる。
そして、後ろを振り返った。
「姉ちゃんの靴、上にあった」
そこにいた竜介は、人差し指で上を指して笑っていた。



