みずたま(第3章まで公開)

俺が付き合ってきた女を、広美は全員と言ってもいいくらい見てきている。
ていうか、今日みたいな感じで、俺が見せてきただけなんだけど。
一度も、ヤキモチなんて焼かれなかった。
ヤキモチどころか、逆効果?
今みたいに、“最低な男”と言われるようになってしまった。
そして、今、“サトの女にはなりたくない”という彼女の言葉に、ひそかに傷ついたりしている。
…笑えねぇ話。
「お前みたいな青臭ぇ女、俺だって勘弁」
こんな風に、憎まれ口を叩いて…強がる俺。
“互いに、付き合いたくない相手”
俺がこうやって演じているからこそ、高校生になって学校が別々になっても、仲良くできるんだと思う。
でも、今回だけは…違っていた。