数分後、俺は自宅に戻って、部屋にある中学時代の卒業アルバムを取り出していた。
「朝ごはん、いらないの?」
「今、それどころじゃねーんだよ」
背後に立つ母親の声も、振り返ることなくはね返す。
「あの野郎…覚えとけよ」
無常にも、彼女との部活を選んだ竜介に、怒りが込みあげてくる。
「あった!…てか、かけづらいし」
もう、ずっと、口からは愚痴しか出てこない。
俺は意を決して、携帯電話を手に取った。
そして、アルバムに載っている、ある番号の下を指でなぞりながら、番号キーを押していく。
プップップップップッ…
プルルルルル…プルルルルル…
呼び出し音を聞いていると、こんなことしか思いつかない自分が嫌になってくる。
「朝ごはん、いらないの?」
「今、それどころじゃねーんだよ」
背後に立つ母親の声も、振り返ることなくはね返す。
「あの野郎…覚えとけよ」
無常にも、彼女との部活を選んだ竜介に、怒りが込みあげてくる。
「あった!…てか、かけづらいし」
もう、ずっと、口からは愚痴しか出てこない。
俺は意を決して、携帯電話を手に取った。
そして、アルバムに載っている、ある番号の下を指でなぞりながら、番号キーを押していく。
プップップップップッ…
プルルルルル…プルルルルル…
呼び出し音を聞いていると、こんなことしか思いつかない自分が嫌になってくる。



