健二は紙パックのジュースを飲みながら、軽い口ぶりで話す。
「馬鹿みたいって思ってんだろ?…自分でも、ダサいってわかってるよ」
俺はコンクリートの地面に座り込んで、情けなく言った。
すると、健二は口からストローを外して、俺を見る。
そして、空を見上げて、こう言った。
「かっこいいんじゃね?…俺は、そこまでできねーし」
絵の具をそのまま塗りつぶしたかのような、濁りを知らない青空。
健二は、ぽつんと1つだけ浮かんでいる雲を眺める。
俺はその後ろ姿を見つめ、ゆっくりと視線を落とす。
楽じゃないってわかっていても、俺の中にいるのは、いつも広美だけ。
何度もあきらめようとしたけど、気がつけば考えている。
…病気かも。
「馬鹿みたいって思ってんだろ?…自分でも、ダサいってわかってるよ」
俺はコンクリートの地面に座り込んで、情けなく言った。
すると、健二は口からストローを外して、俺を見る。
そして、空を見上げて、こう言った。
「かっこいいんじゃね?…俺は、そこまでできねーし」
絵の具をそのまま塗りつぶしたかのような、濁りを知らない青空。
健二は、ぽつんと1つだけ浮かんでいる雲を眺める。
俺はその後ろ姿を見つめ、ゆっくりと視線を落とす。
楽じゃないってわかっていても、俺の中にいるのは、いつも広美だけ。
何度もあきらめようとしたけど、気がつけば考えている。
…病気かも。



