みずたま(第3章まで公開)

だけど、ある光景に出くわし、俺の目は点になる。
「いいよ。俺も…好きだったから」
そう言って、照れ笑いをしながら返事をしているのが竜介だったから。
「じゃあ…」
OKの返事をもらえた女の子は、恥ずかしそうにその場から離れていく。
そして、俺の存在に気がつき、赤面して走っていった。
てか…可愛いし。
横を通り過ぎる彼女は、学校ではモテるだろうなぁと思うくらいの容姿だった。
俺は、視線を竜介に戻す。