みずたま(第3章まで公開)

「……っ」
キスを続けていくうちに、広美の足は砕けていく。
座り込む彼女を追いかけるかのように、同じように腰を下ろす俺。
彼女は触られぬようにと、服の上から胸元を、手首で押さえている。
だけど、俺は容赦なく、布の下から手首を外し、胸へ指を滑り込ませた。
柔らかな感覚で、興奮はさらに増していく。
俺は恥じらう表情を期待して、唇を離し、彼女を見る。
頬を赤らめて、感じてる顔が見たかった。
でも目に映ったのは、心待ちにしていたものから、かなりかけ離れていた。
広美は目をギュッと閉じて、つらそうな顔をしていた。