みずたま(第3章まで公開)

広美の唇の感触を…忘れたくなかった。
柔らかな風に吹かれ、真上にある木の葉は揺れている。
俺は「ごめん」と言って、彼女の手からすり抜けた。
「あたし…別れないから!!」
大声で叫ばれても、俺は振り返ることもなく、公園を後にした。