みずたま(第3章まで公開)

…同じじゃん。
俺は、鼻水をすする真奈を見上げた。
我を忘れて、泣きじゃくる姿は、まるで…自分を鏡に映したかのよう。
罪悪感に浸り、俺は言葉を失った。
これ以上、突き放されたくない気持ちもわかる。
今頃になって、軽率な自分の行動を後悔した。
「…ごめん」
深く謝って、頭を下げた。
すると、真奈は顔から両手を離し、すがりつくかのように抱きついてくる。
「イヤッ! 別れたくないよ!」
首を横に振りながら、濡れた手で顔をつかんでくる彼女。
真奈は俺の気持ちをつなぎ止めようと、口を近づけてきた。
キスされそうになり、俺は思わず顔を背ける。