俺は頭に置いていた手をずらして、手のひらで目を覆う。
ひじをついて落ち込む俺に、健二は「重症だな」とあきれた声でつぶやいた。
「でも、土曜はやるんだろ? てか、お前…できんの?」
食べ終わった健二は、ジュースを飲みながら、おどけて聞いてくる。
俺は不安げな面持ちで、ハァッとため息をついた。
「まぁ、これで広美って子が、お前を好きになるかもしんねぇじゃん? そんなに、気ぃ落とすなって!」
口数が少なくなる俺を、健二は明るく元気づける。
でも、俺はテンションを上げることができなかった。
昨日の広美を見て、ハッキリわかったことがある。
キスを避ける言葉、数センチの距離でとどまる動き、それらは完全に、俺を“処女を捨てるためだけの道具”として見ているからだ。
ひじをついて落ち込む俺に、健二は「重症だな」とあきれた声でつぶやいた。
「でも、土曜はやるんだろ? てか、お前…できんの?」
食べ終わった健二は、ジュースを飲みながら、おどけて聞いてくる。
俺は不安げな面持ちで、ハァッとため息をついた。
「まぁ、これで広美って子が、お前を好きになるかもしんねぇじゃん? そんなに、気ぃ落とすなって!」
口数が少なくなる俺を、健二は明るく元気づける。
でも、俺はテンションを上げることができなかった。
昨日の広美を見て、ハッキリわかったことがある。
キスを避ける言葉、数センチの距離でとどまる動き、それらは完全に、俺を“処女を捨てるためだけの道具”として見ているからだ。



