その頃、
「…あの野郎、電源切りやがった!!」
俺は商店街の中にある映画館の前で、怒っていた。
携帯の発信履歴は、広美と健二の名前が交互に記録されている。
「どれを観てるんだろ?」
立ち止まる俺の前を、人込みが隠していく。
俺は何枚もの大きな看板を見上げながら、2人が観ていそうな映画を探す。
でも、流行ものはたくさんある。
一つひとつチケットを買って、探す方がかしこいのかもしれない。
しかし、金がかかるだけで、暗がりを探すことなんて難しい。
ましてや、探してる時に2人が映画を観終わって、ここを離れてしまえば事態は最悪だ。
次、どこへ行くのかとか、わかるはずもないし。
「ここで待つしかねぇか」
俺は舌打ちをして、映画館の出口がよく見えるガードレールにもたれかかる。
「暗がりで手を出したりしたら、許さねぇからな!」
自分を裏切った健二に腹が立って、足は貧乏ゆすりを始めていた。
「…あの野郎、電源切りやがった!!」
俺は商店街の中にある映画館の前で、怒っていた。
携帯の発信履歴は、広美と健二の名前が交互に記録されている。
「どれを観てるんだろ?」
立ち止まる俺の前を、人込みが隠していく。
俺は何枚もの大きな看板を見上げながら、2人が観ていそうな映画を探す。
でも、流行ものはたくさんある。
一つひとつチケットを買って、探す方がかしこいのかもしれない。
しかし、金がかかるだけで、暗がりを探すことなんて難しい。
ましてや、探してる時に2人が映画を観終わって、ここを離れてしまえば事態は最悪だ。
次、どこへ行くのかとか、わかるはずもないし。
「ここで待つしかねぇか」
俺は舌打ちをして、映画館の出口がよく見えるガードレールにもたれかかる。
「暗がりで手を出したりしたら、許さねぇからな!」
自分を裏切った健二に腹が立って、足は貧乏ゆすりを始めていた。



