「健二!」
翌朝、俺はいつもより早く登校し、こっけいな姿で親友を待っていた。
廊下の向こうから、ゆっくりと近づいてくる健二。
俺はそそくさと教室を出て、ブレザーのボタンを外したまま、目の前に立ちはだかった。
「ありがとうな、これ」
腹部に飾っているのは、誕生日プレゼントとして、健二からもらった腹巻。
機嫌を取るかのように、俺はにこにこしていた。
だが、健二の表情はゆるまない。
「…あぁ」
それだけを返して、健二は俺から目をそらす。
翌朝、俺はいつもより早く登校し、こっけいな姿で親友を待っていた。
廊下の向こうから、ゆっくりと近づいてくる健二。
俺はそそくさと教室を出て、ブレザーのボタンを外したまま、目の前に立ちはだかった。
「ありがとうな、これ」
腹部に飾っているのは、誕生日プレゼントとして、健二からもらった腹巻。
機嫌を取るかのように、俺はにこにこしていた。
だが、健二の表情はゆるまない。
「…あぁ」
それだけを返して、健二は俺から目をそらす。



