みずたま(第3章まで公開)

俺は、次々と浮かびあがる勝手な妄想から逃れるかのように、風呂場へ逃げ込む。
シャワーで体をすっきりさせても、どこかに出かける気にもなれなくて、一日中、部屋でゴロゴロしていた。
せっかくの休日も、広美のせいで丸つぶれ。
俺はノリのいい曲を部屋に流して、ベッドの上で寝転がっていた。
もし、本当にデートだったら…。
普段、自分が他の女にしていることを、広美は彼氏にされるかもしれない。
「はぁ…」
これで、何度目だろう?
ずっと、ため息ばかりついてしまう。
…おかしくなりそう。
時計ばかり気にしていた俺は、気をまぎらわそうと、ふて寝した。