休日のファミレスは、家族連れや若いカップルたちで賑わっている。
外の冷たい風もさえぎるその店内には、健二の姿もあった。
「あー、おいしかったぁ!」
紙ナプキンを1枚取り、口の汚れを拭くのは、季節には似合わない薄着をしている女の子。
彼女はギャルという三文字がピッタリと似合う、派手な身なりをしている。
「満腹?」
目の前で満足げな表情を浮かべる彼女に、健二は優しくささやきかけた。
「うん! あ、トイレに行ってもいい?」
「どーぞ」