みずたま(第3章まで公開)

「あ、帰るの?」
お盆にジュースをのせて、部屋に戻ろうとしていると、部屋から健二が出てきた。
俺は立ち止まって、声をかける。
「うん。可愛い子じゃん」
健二は鞄を肩から提げて、ニヤリと笑った。
俺は気まずそうに、からかう彼を見送っていく。