数十分後、竜介の部屋で俺たち3人は、ケーキを食べてくつろいでいた。
「来月は、サトの誕生日だね」
たわいのない会話を繰り返す中で、広美が思い出したかのようにささやく。
「え、あぁ…うん」
覚えてくれてたんだ…。
俺は少し照れながら、返事をした。
「今年は、サトの誕生日も祝おっか」
広美はにっこりと笑いながら、竜介に声をかけた。
「サト兄、何歳になるの?」
「16」
竜介の質問に答えながら、俺はすっげぇ喜んでいた。