その時、
「あ…」
健二は、テーブルの上で光る携帯電話に手を伸ばす。
「はい?」
リモコンで音を消して、健二は電話で話しながら、部屋を出ていった。
残された俺はマイクを持ち、十八番になりつつある歌を歌い始める。
「おい! やばいって!」
数分して、あわてて戻ってくる健二。
ソファの上にのぼって気分良くしていた俺は、歌うのをやめて振り返る。
「理子と真奈ちゃんが、こっちに向かってる!」
「はぁ!?」
血相を変えた健二の言葉に、俺はマイク越しに叫んだ。
“理子”というのは健二の彼女で、元カノ“真奈”の友人。
「あ…」
健二は、テーブルの上で光る携帯電話に手を伸ばす。
「はい?」
リモコンで音を消して、健二は電話で話しながら、部屋を出ていった。
残された俺はマイクを持ち、十八番になりつつある歌を歌い始める。
「おい! やばいって!」
数分して、あわてて戻ってくる健二。
ソファの上にのぼって気分良くしていた俺は、歌うのをやめて振り返る。
「理子と真奈ちゃんが、こっちに向かってる!」
「はぁ!?」
血相を変えた健二の言葉に、俺はマイク越しに叫んだ。
“理子”というのは健二の彼女で、元カノ“真奈”の友人。



