ほんのり頬が赤くなったあいを見て、俺はまた可愛いとおもった。
「さ、帰ろーぜ。」
会計を済まして店を出た。
「今日どーする?」
俺はこの後の事をあいに聞いた。
俺とあいはほとんど一緒にいるが、同棲をしてるわけじゃない。
あいにはあいの家がある。
「今日は…一緒にいたいけど…ジュンの誕生日だから、帰るね?」
ジュンって言うのはあいの家の犬。
あいの家は愛犬家で、誕生日はもちろんお年玉もあるらしい。
そんなジュンに俺はあいをとられた。ってわけだ。
「ん。じゃあ送ってく。」
俺はあいの家まで車を走らせた。


