ねえ、2020年の予報は聞いてないよね? 聞いてみない?

あぁ。

ぷっぷつっ ぶ、ぶっ

ただいま2020年以降の未来状況は、時空の歪みが生じており、予測する事ができません。ご了承ください。

あっ、そういえば捜査管が言ってた、トップシークレットだって。
なんなのよ、だったら未来行きを封鎖すればいいじゃないのよ。

いや、もしかすると 俺たちだけが間違って2020年にたどり着いてしまったのかも。


そんなのって…


もう、ほんとにいや。家に帰りたい、母さんも心配してる。 会社はどうなったんだろ、もうクビなのかな。

俺もどうしよう、連絡もとれないし。
まさか俺たち死ぬまで時空をさまようのか?

そんな縁起の悪い事言わないでよ!

悪い…

はぁ、お腹すいた。 ねぇ、食べ物がたくさんある時代にいきましょうよ、豊かな時代がいいわ。

うん、それもそうだな。
田舎にしようか、俺たちを受け入れてもらえそうだ。

よし、決まり。
未来は危ないから過去だね。
何時代に行く?

豊かな時代だったら、バブル時代?

バブルは私たち存在してるじゃない、存在しない所にいかなきゃ。

でも、生まれてなかったら戦争時代だぜ?
その前なんか、エアコンも扇風機もないような時代しかないぞ。

え~、どうしよう。
うーん、食べ物は時空総合センターで食べよう。

それなに?

時空の流れを管理してる所。

ふーん。

はぁ、時空の間から早くでたいなぁ。
なんで未来なんかに来たんだろ、目的も果たせなかったわ。
しょうがないよ。帰れるように努力するしかないよ

そうなんでしょうけど…

彼女は内心ものすごく喜んでいる。
未来の結婚相手が彼かどうかしる事などもうどうでもよくなっていて、二人きりの今を思いきり楽しんでいるのだった。

2010年なんか帰らないで別の時代で彼と暮らしたいな

彼女はそう思った。