「こんな格好寒いんじゃねーの?」 自分の上着を私の肩にかけた 「いらないわよ」 「風邪ひくだろ?」 「ひか…クシュンッッ」 「ほら。言ったこっちゃない」 無理矢理着さされた 「授業始まんぞ」 「あんた早く行けば?」 「何でだよ。ホレっ」 勇平は私に手を差し出した 何?握れって言いたいの? 絶対やだね 「何その手」 「走るから引っ張ってやる」 「いいし」 そう言ったら勇平は走って教室に向かった