惚れたもん負け。

“10”ある内の“9”、まことに嫌気がさしていた。

でも、たった “1”が大きかったねん。

その“1”は何なのかは、今でもわからない。

たぶん、まことのあたしに対する「スキ」なのかもしれない。


ねぇ、まこと。

あたしね、まことに「スキ」って言われる度、胸が苦しくなってた。

…魔法がかかった言葉。

きっと、あの「スキ」には気持ちが込められてたんやでな?