1カ月も経たない内に、まことは本当の姿を見せたの。 “電話は出ない” “約束は守らない” “会ってくれない” ケンカばかりの日々が続いたよね。 それに輪をかけて、あの問題。 あたしは細い糸のようなつながりにすがりついて、いつも泣いていた。 でも、嫌いにはなれなかったの。 だって、あたしを想ってくれている気持ちが、かすかに伝わっていたから。