ある問題を抱えていたまことは、あたしにバレたくなくて、嘘をついた。

激怒したあたしは、まことが駅前のタクシー乗り場まで来てくれても、顔を背けて、無視をしてた。

「ごめんな」

まことは、その4文字を置いて、側を離れたよね。

後で、携帯にメールが届いた。

嘘をついた理由を目にしたとき、後悔があふれ出たよ。

大雨の中、雨に打たれながら、まことを探しまくった。

でも、もういなくなったあとで。

待とうと決意してコンビニに入ったら、あの曲が流れてたねん。

“ふたりの歌みたいやなぁ”