もう、ダメ…。


自分が止められない。


あたし、彰斗さんが好き。


例え、彰斗さんが本気でなくても、あたしは本気…。



ゆっくりと近付いてキスをしたあたしを、彰斗さんは突然、抱きかかえた。


「あ、彰斗さん!?」



何!?


戸惑うあたしとは反対に、余裕の笑顔。


そのまま、寝室へと連れて行かれ、ゆっくりとベッドへ寝かされた。


「彰斗さん…」


これから先、何が起こるかくらい分かる。



スーツのジャケットを脱ぎ捨てた彰斗さんに、あたしは言った。


「今夜は、ネクタイも外してくれますか?」