「由依奈ちゃんを、もっと知りたいから」
「あたしを知りたい?」
「うん。あの日以来、何でか由依奈ちゃんが、頭から離れなくてさ」
そんなに…?
「だから、もう一度会いたくて、ここへ来てたんた。でも会えなくて…」
そう言うと、彰斗さんはあたしの頬に、軽く触れた。
「会いたかった。だから、こうやってまた会えて、絶対に逃がすかって思ったんだ」
「彰斗さん…」
誰かと恋に落ちるのは、理屈が必要?
誰かを好きになるのに、理由は必要?
ううん。
そんなの必要ない。
「あたしも、彰斗さんが気になります…」
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