「良かった。気に入ってくれて」 彰斗さんは笑顔を浮かべたまま、あたしの隣に座った。 「あ、あの…」 近いよ。 近すぎるって! 「ん?」 戸惑うあたしとは反対に、彰斗さんはいつもと変わらない。 「隣…ですか?」 「だめ?」 「そんなんじゃ、ないんですけど…」 どうして、そんな平気でいられるの? あたしは、まともに彰斗さんを見れないのに。 と、ちょうどその時だった。 「お待たせしました!」 ユウくんが、軽い食事と、カクテルを持ってきた。