手を引かれて連れていかれた部屋は、まるで夢の様な場所だった。
「素敵~」
薄暗さと広さは、普通の店内と同じだけど、落ち着いた青色の光が、ロマンチック。
個室になっていて、あたしたちが入った部屋は、4人程度が入れる広さだった。
天井にはシャンデリア。
テーブルとイスは、黒のモダンな物で、ソファーになっている。
「個室だから落ち着くだろ?」
「はい」
彰斗さんは、あたしを奥のソファーに座らせた。
「フカフカ!」
見た目以上に座り心地がいい。
さすが、VIPルームだわ。
こんな場所で飲めるなんて、さすが社長。

