………… ……… ♪♪~。 「は、はい。由依奈です」 仕事が終わり、外がすっかり暗くなった頃、ちょうど会社を出たタイミングで、彰斗さんから電話がかかってきた。 「由依奈ちゃん、終わった?」 「はい。今、会社を出たとこで…」 「じゃあ、店の前で待ってるから」 「はい。すぐに行きます」 電話を切って、小さく深呼吸。 ああ、かなり緊張する。 “一緒に帰ろう” そう誘ってきた美加を、何とか誤魔化して出てきただけに、自分が何かいけない事をしようとしてるみたい。