「何、泣いてんだよ」
半泣きになっていたところへ、彰斗が後ろから抱きしめてきた。
「あ、彰斗!?起きたの?」
「元々寝てなかったの」
そうだったんだ…。
寝顔にキスしちゃって、恥ずかしい。
「それより、何で泣いてるんだよ」
彰斗はあたしの隣に立ち、バルコニーから夜景を見下ろす。
「ちょっと、ホームシック。日本のみんなが懐かしくなって…」
「オレがいるのに?」
ちょっとふて腐れた彰斗の肩に、あたしは寄り掛かる。
「そうよね。彰斗がいるんだから寂しくない」
そう言うと、彰斗はあたしの髪を優しく撫でた。
「ウソだよ。寂しくなったら、寂しいって言えよ?いつだって、日本に帰してやるからさ」

