香水をジッと見つめるあたしを、彰斗は優しく抱きしめた。
「龍には悪いけど、今日はそれを渡すのが楽しみでさ。正直、亜子のおめでたも聞き流してた」
じゃあ、さっき嬉しそうだったのは、このせいなんだ。
「本当にありがとう。あたし、すごく嬉しい…」
ペアリングに結婚指輪、そしてこの香水。
彰斗とのお揃いが三つに増えただけで、こんなにも嬉しいよ。
「あたし、いつも彰斗から貰ってばかりだね。何かあたしからも、贈りたいな…」
そう言うと、ギュッとさらに強く抱きしめて彰斗は言った。
「子供。オレ、由依奈との子供が欲しい…」

