「ユウくん!?」
まさか、こんな時間に会うなんて。
バーテンの時とは違って、シャツにジーンズと、カジュアルな服装だ。
「やっぱり由依奈ちゃんだ。スーツだと見違えるね」
「ホント?ちょっと恥ずかしいけど」
あたしたちのやり取りを見て、美加はポカンとしてる。
「誰?」
「ああ。彼はユウくん。あたしの行きつけにした、バーのオーナーなの」
「バー?」
「うん。ブルーライト。美加知ってる?」
「知ってるわよ!?超有名じゃない。招待制のバーでしょ?」
さすが、やっぱり有名なんだ。
「あのさ、由依奈ちゃん、ちょっと…」
もどかしそうに、あたしたちのやり取りを見ていたユウくんが、真顔で話しかけてきた。

