信じられない…。
こんなにアッサリと認めてもらえるなんて。
「ありがとうございます!」
あたしも頭を下げると、会長が言ってきた。
「それより由依奈さん。結婚するという事は、いろいろ大変な事も出てくるが大丈夫かね?」
「はい!もちろんです」
この時は、“大変”の意味をちゃんと分かっていなかった。
例えば、人と関わる機会が増えるとか、なかなか彰斗は家へ帰れないとか、そういう事を想像していたけれど…。
すると、会長は安心した様に肩の力を抜いて、彰斗の方に目を向けた。
「そうか。じゃあ良かった。彰斗、パリの話は正式に決まったから。おそらく結婚式はあっちで開く事になると思う」
えっ!?
パリ!?
何の話!?

