「それで?彰斗、お許しは貰えたの?」
心配そうなお母さんを見ていると、申し訳なってくるわ。
「もちろん。頂いた」
というか、許すも何も、社長と結婚をする事に反対されるわけがない。
むしろ、手放しで喜んだ両親は、二つ返事でこの結婚をOKしたのだった。
「じゃあ、これからの事を考えないとな」
「じゃあ、オヤジ。オレたちの結婚を許してくれるのか?」
身を乗り出す彰斗に、会長は少し呆れた顔をした。
「不本意だがな。あんな風に宣言をされては、反対が出来ないだろ?」
「ありがとう、オヤジ」
顔がほころび、彰斗は嬉しそうな気持ちを抑える様に、唇をギュッと噛み締めていた。

