「あの時は、ユウくんあたしに、彰斗と深い関係じゃなくて良かったって言ってなかった?」
「言ったよ」
「何で?深い仲の方が良かったんじゃない?」
睨みつけると、ユウくんはバカにした様に笑った。
「ああいう言い方をすれば、由依奈ちゃんは彰斗さんを気にすると思ったからだよ。まだ、深い仲になる前だったろ?早く行動して欲しかったんだよ」
「サイテー!!」
思わずあたしは、ユウくんの頬を叩いていた。
「仕方ないだろ?最初は純粋に、由依奈ちゃんがタイプだったんだよ。だけど、彰斗さんと絡むんだもん。オレにとっては一番いけない相手なんだ」
この~!!
何て腹の立つ言い方!
「記事を出して、彰斗さんには何もかも失って欲しかった。風香も亜子さんも、社長としての信頼も…」
クククと笑いながら、ユウくんは続ける。
「そして後に残ったのは、長年の恋人じゃない。しがないOLの由依奈ちゃん」

