いつもと変わらない出勤風景。
だけど、違うのはオフィスに入った瞬間、みんなの目線が一斉にあたしに向けられた事。
「え?何?」
普段なら、仕事の準備に追われているはずの人たちが、何人かで固まっている。
一体、何があったのよ。
訳が分からず立ち尽くしていると、血相を変えて美加がやって来た。
「由依奈、ちょっと!」
引っ張られるまま、自分たちの“島”へ行くと、お局様まで深刻な表情をしている。
「あの、何かあったんですか?」
さすがにドキドキしてくると、お局様はゆっくりとデスクの上を指差した。
「ん?」
そこに視線を落としてみると、週刊誌が開かれたまま置かれている。
「由依奈、見てみて?」
美加の震える声に促され、週刊誌を手に取ったあたしは、愕然とした。
だってそこには、あたしと彰斗の熱愛報道が書かれていたから。

