「え~。教えてくれてもいいだろう?」
そうボヤいたと思ったら、次の瞬間には彰斗は眠っていた。
「どうせ、聞いた事すら覚えてないんでしょ?」
嫌みたらしく囁いて、あたしも目を閉じる。
もうね、開き直る事に決めたの。
別れたいとか、距離を置きたいとか思っていても、彰斗の側にいると心は簡単に折れちゃうから。
好きって気持ちばかりが大きくなるから、彰斗との未来だけを考えることにする。
それに、あたしを離してはくれないでしょ?
だったら、やっぱり別れられないもん。
だからね、とことん納得するまで戦うんだ。
風香さんとも、自分の心とも…。
そして、そんな決心は、神様に届いたのかもしれない。
数日後、あたしは人生最大の試練を経験する事になるから…。

