彰斗の左手を掴み、わざとらしく嫌みのこもった顔をする。
「しかも、世界中継までされちゃって、どうするの?みんな噂をしていたよ?」
そう言うと、彰斗は小さく笑った。
「やっぱり噂になるよな?でもそれだけ、オレは本気なの」
「そんな一方的な事をされてもなぁ…」
あたしが口を尖らすと、彰斗は額をつけて覗き込んだ。
「イヤだった?」
「イ、イヤよ…。ドン引き!」
ドキドキする気持ちを誤魔化す為に、可愛いげのない言葉が口を出る。
「そっか…。じゃあ、これは外すしかないな」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…