どうして、彰斗はこんなにツボを心得ているんだろう。
あたしの胸キュンのツボを…。
「立ってないで座れよ?お前の好きな場所でいいから」
好きな場所…。
って言ったら、ここしかないじゃない。
あたしは自然に、彰斗の隣に座った。
「何、泣いてたんだ?」
顔を覗き込まれ、ドキッとする。
さっきの泣き顔が、見られちゃった。
「だって、不安だったから」
「不安?」
「うん。彰斗がなかなか帰ってきてくれなかったから、不安と寂しさでいっぱいだったの」
こうやって、二人きりの夜を過ごせば、結局思い知らされる。
あたしは彰斗が大好きだって…。

