資料って…。こんな夜中にも仕事をしているの?
「ほら、会議があっただろ?海外支社からの問い合わせがあったりで、忙しいんだよなぁ」
資料に目を落としたまま、彰斗はそう言った。
おとといのケンカが嘘みたいに、普通に会話をしているのが不思議。
「あっ、由依奈。お前、寝るならベッドで寝ろよ?風邪が振り返すぞ?」
「え?あたし、ベッドで寝てなかった?」
すると、彰斗は呆れた顔で振り向いた。
「そこのテーブルで寝てたんだよ」
じゃあ、あのまま寝ちゃって…。
「彰斗が、寝室に連れて行ってくれたの?」
「そうだよ。お前、全然起きないんだもん」

