「う…ん…」
あれ?
あたし、もしかして寝ていた?
いつの間にかベッドで眠っていたらしく、目が覚めると寝室にいた。
サイドテーブルに置いてあるデジタル時計は、1時を表示している。
「まだ帰ってきてないんだ…」
もう嫌だ。
どこにいるのよ。
ポロポロと涙をこぼしながら、寝室のドアを開けると、リビングのソファーには彰斗が座っていた。
「彰斗!?」
帰ってたんだ。
「あっ、由依奈起きた?おはよう」
「お、おはよう…」
って、まだ夜中なんだけど。
「帰ってたんだ…?」
「ああ、30分くらい前にな」
ウィスキーを飲みながら、彰斗は何かを見ている。
「何を見ているの?」
「これ?資料だよ。まだ、読みきれてなくてさ」

