「アハハ!社長もお茶目ね」
「そんな問題じゃないですよ!ドン引きです。ドン引き!」
仕事が終わり帰宅途中で、あたしはお局様に指輪の事を話した。
「何で?いい男がする事なら、何でも許せるじゃない?」
「それは、課長だけですよ!」
まったく、ひとごとだと思って面白がってるでしょ?
「ビックリしましたもん。まさか、あたしとのペアリングをつけているなんて…」
「可愛いじゃない社長も。よっぽど、柏木さんと別れたくないのね?」
だから、あたしにはドン引きなんだってば。
「しかも、社内で噂になっているし。彰斗ってば、どうするつもりなんだろう…」
膨れっ面をしたところで、お局様は笑って言った。
「出来たじゃない?口実が。これで、社長の所へ戻れるわよ?」

