「ありがとう…」
薬の瓶を開けると、錠剤を一錠口に入れる。
「お水ちょうだい」
手を出すと、彰斗はペットボトルのフタを開け始め、それを口に含んだのだった。
「あ、彰斗!?」
驚くあたしに、彰斗はジェスチャーで口を開けろと言う。
「え…?」
戸惑いながらも、小さく口を開けると…。
そのままキスをするように、水をあたしの口に移してきた。
ヤバイ…、ドキドキするよ。
また、熱が上がりそう。
体が熱いのは、熱があるからなのか、キスのせいなのか分からない…。
「由依奈、せめて電話は繋がるようにしとけよ」
彰斗はゆっくりと唇を離すと、そう言った。
「壊れたの。雨のせいで」
「壊れた?」
あたしは頷き、そのままあっという間に眠りについたのだった。

