―コポコポコポ…。
湯気を立てながら、紅茶がカップに注がれていく。
この香りは、アールグレイかしら?
シャワーを借りて、今日二度目の着替え。
さっき、彰斗の部屋で浴びた後より、数倍スッキリしたわ。
紅茶の香りにも癒され、ソファーで頂く事にする。
ここは、1DKの5階建てマンションの5階の一室で、お局様の部屋だ。
さすが落ち着いた雰囲気で、背丈ほどある観葉植物に真っ先に目がいった。
「狭いソファーだけど、くつろいでね」
「ありがとうございます」
部屋着に着替え、お局様はあたしの向かいに座る。
といっても床に、だけど。

