「どうしたの!?びしょ濡れじゃない!」 慌てて傘を差しだし、あたしにかけてくれる。 「課長…」 普段は恐くて、目の上のたんこぶな存在なのに、今は誰よりも頼もしく映る。 泣き崩れるあたしを、お局様は優しく抱きしめ、タクシーを呼んで家まで連れて行ってくれたのだった。 最初から分かっていたはずなのに…。 彰斗とあたしが釣り合うはずがない。 しがないOLが、社長に恋をした。 そんな身の程知らずな行為に、バチが当たってしまったんだ…。