「そうしたらね、彰くんは今までみたいに抱いてくれた。分かる?あなたの事が本当に好きなら、そんな真似はしないはずでしょ?」
「そんなのウソよ…」
ショックが大きすぎて、体が震えてくる。
「ウソなら、後で聞いてみれば?」
信じられない…。
「だからね由依奈さん。彰くんを返してもらうね。ありがとう。今まで相手になってくれて」
とことんバカにした様な口ぶりで、あたしを見つめた後、立ち上がり部屋全体を見回した。
「あなたの荷物、後で送るから。住所を教えておいてね」
「は…?」
ソファーに座ったまま見上げると、風香さんは眉を下げて言った。
「もう、鈍いわね。出て行ってって言っているの。今夜から出て行ってね。邪魔だから」

