そう言ったのは、ただの勘で、なんら根拠はない。
だけど、亜子さんは黙って頷いた。
「あれはね、大学を卒業した時に、風香がプレゼントしたのよ」
やっぱり…。
「でも、何で二人のイニシャルが?」
それを聞くと、亜子さんはハッとした様に言った。
「うっかりペラペラ話すところだったわ。詳しい事は、本人から聞きなさいよ」
「教えてくれません。誤魔化されるだけだから。だから、心のモヤモヤが取れなくて…」
なんて言うのはウソ。
聞く勇気がないだけ。
すると、亜子さんは観念した様に口を開いた。
「まあいっか。ルール違反な気もするけど、私は彰斗に嫌われてもいいから」
そして、亜子さんが話し始めた。
「私たち四人は、みんな同じ歳なの。風香だけは、違う大学だったんだけど…」
その話しは、あたしには衝撃的過ぎて、もう絶望感しかないものだった。

